甲状腺機能低下症と手掌(足裏)皮膚炎

こんにちはー

冬将軍が攻めてきましたねぇ🥶

ワンコたちは本来寒さに強いものですが、ある病気になると、体温が低く寒がるようになります。

そこで今日は、高齢犬の甲状腺機能低下症と、そこから起こる 足裏の皮膚炎のお話です。]

写真の子たち、みんな可愛いんだけど、共通点があるんですよね。

来院時の様子

顔まわり、毛が薄くなってきてたり、なんとなく皮膚にハリがない感じが分かると思います。

こちらの子も、目の周りやマズルの毛がスカスカです。

体幹の毛も全体的に薄く、

皮膚の乾燥、黒っぽい色素沈着も見えます。

🐾 足裏に出やすい「手掌皮膚炎」

甲状腺機能が下がると、皮膚のバリアが弱くなり、

炎症や感染が起こりやすくなります。

一番多いのが 足裏のトラブル。

▼ここに足裏の赤み・腫れの写真

指の間が赤くふくらんで、

ワンちゃん自身も気にして舐めてしまう…。

こうなると、少し良くなってもまた悪化して…の繰り返しになりがち。

🐾 治療の基本は「ホルモン補充」

甲状腺機能低下症がある場合は、

甲状腺ホルモン剤を補充することが治療の中心です。

ただし…

足裏って厄介なんですよね。

  • 体重がかかる
  • 舐めやすい
  • 皮膚が厚い

という理由で、炎症がなかなか収まりません。

😿

そこで併用したのが “ゼンレリア”

甲状腺治療だけでは、

「良くなってるんだけど、あと一歩!」

「波が大きいな〜」

という子たちにゼンレリアを併用すると、

  • 赤みの引きが明らかに早い
  • 指間の腫れが落ち着く
  • 舐め行動が減る
  • 皮膚の質感が変わってくる

こういう“飼い主さんが見て分かる変化”が多いです。

🐾 まとめ

  • 高齢犬の毛が薄い・皮膚が黒い・足裏が腫れる
    → 甲状腺の可能性あり
  • 低下症があると足裏の炎症が長引きやすい
  • ホルモン補充+外用治療だけだと改善がゆっくり
  • ゼンレリア併用で改善スピードがぐっと上がる

🐾 足裏や皮膚が気になる方へ

「ずっと足を舐めてる」

「何回も足裏が赤くなる」

「高齢になって皮膚が弱くなった気がする」

こんな相談が最近本当に多いです。

皮膚は“部分だけの治療”では治らないことが多いです。

ホルモン・皮膚バリア・炎症をセットで見てあげると、

高齢の子でもしっかり改善できます。

くさかり動物スキンケア相談室(LINE)

でも相談できますので、お気軽にどうぞ🐾